当ブログのようになにかを説明する系サイトは画像を多用しますが、説明をわかりやすくするために画像に矢印をいれたい、ということがあると思います。当ブログでは画像の加工にフリーソフトの GIMP を使っていますが、GIMP にはデフォルトで矢印を挿入する機能がない(-。-;)
どうやって画像に矢印をいれるのか調べてみました。
GIMP に矢印をひくスクリプトを導入する
以下のサイトからスクリプトをダウンロードしてください。
Draw arrow | GIMP Plugin Registry
ダウンロードしたスクリプトをインストールします。GIMP をデフォルトの設定でインストールしたのなら、次のファイルパスになっていると思います。
「scripts」フォルダに先ほどダウンロードした「arrow.scm」を移動してください。移動後、一度GIMPを再起動します。
メニューの「ツール」に「矢印」となっていればインストール成功です。
パスツールを使います。
画像の適当なところで左クリックをします。2点クリックしてください。
最初に打った点が矢印の始点、次に打った点が終点になります。矢印はこのパスツールで描かれた線をもとに作成されます。
メニューの「ツール」→「矢印」を選択すると、次のようなダイアログがでてきます。
デフォルトの設定で矢印を作成すると次のようになります。キャンパスのサイズは 600 X 400 です。
一見、これで問題が解決したと思いきや、このスクリプト、矢印の設定が実に難しいです。矢印の大きさなどを変更しようとすると、毎回先ほどのダイアログを出さなければならず、設定の方法も感覚的ではないので実に手間がかかります。
GIMP に矢印のブラシを導入する
GIMP に矢印の形をしたブラシを導入することでも矢印を作成することができます。
矢印タイプのブラシはいくつかのサイトでダウンロードできるようですが、こちらのページが有名でしょうか。
ダウンロードすると ZIP ファイルで圧縮されているので、解凍してください。「gimp-Arrow」というフォルダができるので、フォルダごと次の場所に移動してください。
フォルダを移動後、一度再起動します。
ブラシツールを使います。
描画したい色を「描画色の変更」ダイアログで選択しておき、
描画したい矢印を選択し、
「ツールオプション」で矢印の「サイズ」と「角度」を設定したら、
キャンバスの描画したいところで左クリックをするだけです。
何個でも簡単に置くことができます。
ただ、棒の長さを変更することができないんですよねぇ。サイズと縦横比の設定を変えることで多少対応することができますが、少し面倒臭い。
あと、ひとつふたつなら大したことないように思いますが、矢印の数が多くなると、ツールオプションで毎回数値を設定するのがわずらわしく感じます。
GIMP で矢印を挿入することを諦める
いろいろと試しましたが、なにかと面倒臭かったり、期待したように矢印を入れることができないので、GIMP で矢印を挿入することを諦めまして、フリーのオフィスソフトである OpenOffice の「Impress」を使うことにします。
なお、手元にないので動作確認をしてませんがMicrosoftのPowerPoint、またはLibreOfficeのPresentationでも同じようにできるはずです。
デスクトップあたりにアイコンがあると思いますので、これをクリック。
「プレゼンテーション」を選んでください。
「白紙のプレゼンテーション」が選択されていることを確認したら、「作成」ボタンをクリック。
このような画面が立ち上がるかと思います。
初期状態ですとふたつのテキストボックスが置かれていると思いますが、ジャマなので消しておきましょう。Ctrl + A を押すと、
テキストボックスが選択された状態になるので、Delete キーで消去。これで準備完了です。
矢印を入れたい画像を用意します。まずはコピー。
Impress で貼り付け。
画像がペーストされます。
それでは矢印をひいてみます。初期設定で画面下側にあるツールバーに、
がありますので、これをクリック。マウスカーソルがこうなりますので、
あとは左クリックのドラッグ&ドロップで矢印が引けます。
初期設定のままだと始点と終点が逆になってしまっていますが、問題ありません。右側のプロパティで設定してあげれば、
簡単に変えることができます。
その他にも、色や太さ、線のスタイルなど設定できる項目はたくさんあります。
矢印をコピーして、左クリックや十字キーで移動したり形を変えたりすれば、簡単に数を増やすこともできます。
さらに、ツールバーにあるテキストボックスなどを使えば、
説明用の矢印のはいった画像を間単に作ることができます。
仕上げとして、この画面を画像キャプチャソフトなどで撮影し、画像加工ソフトなどで大きさを加工すれば、それらしい画像ができあがります。
あとは、Impress でこのファイルを保存しておけば、後々編集することもできます。
GIMP ひとつで済ませることができればよかったのですが、編集のしやすさなどを考えれば、こちらのほうが使い勝手がよいかと。
おまけ
以前のエントリーでフリーソフトの画像キャプチャを紹介しましたので、こちらもあわせてどうぞ。
操作も簡単!マウスも含めて画面キャプチャできる「Lightscreen」 | Naokix.net
ひとつのソフトで期待通りの結果を得られない場合は、柔軟にいくつかのソフトを組み合わせてみてください。
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