Windowsのセキュリティ向上にはWindows Updateは欠かせませんが、たまにインターネットエクスプローラーが起動できなくなることがあります。まず「Internet Explorerは動作を停止しました」というダイアログが表示され、
ダイアログを閉じると画面に「お使いのコンピューターを保護するためInternet ExplorerはこのWebページを閉じました。」と表示され、Webページを見ることができなくなってしまいます。
Googleアドセンスの公式サポートブラウザから外されるほど利用シェアの低下しているInternet Explorerですので、ほかのブラウザを使えばそれでよいのかもしれません。
ところがDMM Playerをはじめとする一部のアプリでは、認証などでInternet Explorerの機能を利用していることがあるため、このままでは使えないアプリがでてきてしまいます。
今回はこのトラブルを解決する方法を調べてみました。動作環境はWindows 7 Professional 64 bit版、Internet Explorer 11です。
Windows Updateを行う
まずは適用されていないWindows Updateがないか確認しましょう。コントロールパネルから「システムとセキュリティ」→「更新プログラムの確認」をクリックします。
更新するプログラムがあった場合には適用し、必要があれば再起動してください。これで解決しなければ、この後の手順を試すことになります。
インターネット一時ファイルと履歴の削除
Internet Explorerは表示速度を向上させるために、最近表示したページのデータをパソコンの中に一時的に保存しています。本来なら便利なものなのですが、たまにコイツが動作や表示に悪さをすることがあります。
Internet Explorerを使っていて動作や表示がおかしいと感じたら、まずはこの一時ファイルや履歴を削除するのが基本です。
画面右上の歯車マークから「インターネットオプション」を選択。
閲覧の履歴の「削除」ボタンを押してください。
「インターネット一時ファイルおよびWebサイトのファイル」、「クッキーとWebサイトデータ」、「履歴」、「ダウンロードの履歴」、「フォームデータ」にチェックを入れます。
「削除」ボタンを押してください。
Internet Explorerのアドオンをすべて無効にする
アドオンとはInternet Explorerの機能を拡張するためのものです。動画プレーヤーやPDFの閲覧、ツールバーの追加などはこのアドオンによって実現されています。便利なアドオンですが、たまに動作をおかしくすることがあるので、これを一時的に停止させてみます。
「ツール」→「アドオンの管理」とクリックし、管理用のダイアログを表示させます。
左の真ん中のプルダウンをクリックし、「すべてのアドオン」を選択。
Internet Explorerにインストールされているアドオンがすべて表示されるので、右下の「すべて無効」ボタンで無効にします。
作業終了後にはアドオンをもとの状態に戻さなければなりませんが、有効にするアドオンを手書きのメモでひとつひとつ書き出すのは面倒です。
画面のスクリーンショットを撮ればとても簡単です。当ブログおすすめのフリーソフトはこちらになります。
操作も簡単!マウスも含めて画面キャプチャできる「Lightscreen」 | Naokix.net
アドオンをすべて無効にした後、Internet Explorerを再起動してWebページが表示されれば原因はアドオンということになります。
先ほど有効だったアドオンをひとつずつ元に戻し、原因のアドオンだけを無効にすれば解決です。
どうしても必要なアドオンだった場合、公式ホームページからアドオンをバージョンアップできることがあるので、バージョンアップして様子を見るようにしてください。有名アドオンなら対応も早いはずです。
Internet Explorer の設定を初期状態に戻す
「ツール」→「インターネットオプション」をクリック。
「詳細設定」タブをクリックし、「リセット」をクリックします。
設定をすべてリセットするか確認されます。
ここで「個人設定を削除する」を選択すると、入力したパスワードなどもリセットされることになります。
注意するのは、ネットショッピングやネットバンクなどアカウントへのログインが必要なサイトです。Internet Explorerのパスワードオートコンプリート機能を利用している人は、IDやパスワードをメモしておいてください。忘れているとログインできなくなったりします。
最後にコンピューターの再起動を求められるので、再起動します。私はこれで解決しました。
私はここまでで解決できてしまったのでこの先の動作確認を行っていませんが、上記で解決しなかった場合にどのような対策をとればいいのかを調べたのでまとめておきます。
ウィルス対策ソフトを停止する
かつてはソフトウェアがうまく動作しないときは、ウィルス対策ソフトを停止してみろなんて言われていた時代がありました。最近はずいぶんと改善されてきましたが、今でもたまに悪さをするようです。
こちらは停止だけでは解決せず、アンインストールしなければならなかったようです。
Internet Explorerの「動作を停止しました」はAVGのせいだった話
「盗られて困る情報などない」とばかりにノーガード戦法を貫く人もいますが、いざウィルス感染するとそれは大変なものです。
OSのクリーンインストールだけでなく、マスターブートレコードまで含めたHDDのフォーマットをしなければならないようなこともあるので、ウィルス対策ソフトは入れておいたほうがよいでしょう。
おすすめはウィルスバスター。ほかの製品に比べて少しお高いのですが、動作の安定性、動作の軽さ、サポートの手厚さなどを考えれば納得のお値段です。私も長年愛用しています。
アマゾンで30日間の無料体験版をダウンロードできるので、とりあえず試してみるだけでもいいかもしれません。
危険なサイトはまず閲覧しないという人であれば、無料のウィルス対策ソフトをネットで探してもよいでしょう。最近は無料のものでも結構優秀なようです。
その場合、ウィルスパターンファイルの提供が有料ソフトに比べて遅れる傾向にあるので、十分に注意してください。
インターネットオプションの設定変更 その1
インターネットオプションダイアログの詳細設定タブにおいて、「GPUレンダリングでなく、ソフトウェアレンダリングを使用する」にチェックを入れます。お使いのパソコンがGPUレンダリングに対応していない場合には、チェックボックスは無効です。
下にスクロールして、「サード パーティ製のブラウザー拡張を有効にする」のチェックを外します。
コンピューターを再起動します。
インターネットオプションの設定変更 その2
再度インターネットオプションダイアログの詳細設定タブにおいて設定を変更します。次の項目のチェックを確認してください。
- 「スクリプトエラーごとに通知を表示する」のチェックを外す
- 「スクリプトのデバッグを使用しない(Internet Explorer)」にチェックを入れる
- 「スクリプトのデバッグを使用しない(その他)」にチェックを入れる
さらに「自動クラッシュ回復機能を有効にする」のチェックを外してください。
コンピューターを再起動します。
「Fix it」で修復する
マイクロソフトが「Fix it」というWindowsのエラーを自動で修復してくれる無料のアプリケーションを配布しています。ウィザード形式になっているので、操作に迷うことはないと思います。リンクはこちら。
Fix it Center 1.0.0080 – ダウンロード
こちらをクリックしてダウンロードしてください。
JWORDをアンインストールする
ネットでなにかと評判の悪いJWORDですが、これをアンインストールすると解決する場合があるようです。Internet Explorer の左側バーに表示されるアレですね。こちらが詳しいです。
「Internet Explorerは動作を停止しました」の対策、一通りのまとめ。 – うさみ日記
ドライバをアップデートする
ハードウェアを制御するソフトウェアのことをドライバと呼びますが、これを最新バージョンにアップデートすると解決することがあるようです。
メーカー製パソコンの場合、公式ホームページでこの問題について検索すると、ドライバのバージョンアップを勧めていることがあります。特に、ディスプレイドライバが問題を引き起こすパターンが多いようです。
[Internet Explorer] … | Q&Aページ | Q&A | パーソナルコンピューター VAIOR | サポート・お問い合わせ | ソニー
Internet Explorerは動作を停止しました。をなんとかする – パソコンりかばり堂本舗
簡単な手順でドライバをバージョンアップするためのツールが、すでにインストールされていることが多いと思います。公式ホームページや説明書をよく確認するとよいです。
システムサービスを無効化する
少し難易度が上がりますが、「WinHTTP Web Proxy Auto-Discovery Service」というシステムサービスを無効化すると解決することがあるようです。
「Windows 7」の「エクスプローラーは動作を停止しました」という警告画面に関する対策について
参考にしたリンク先では、コントロールパネルからネットワーク探索を無効化していましたが、システムサービスから停止しても同じです。
コントロールパネルで「システムとセキュリティ」→「管理ツール」とクリック。
「サービス」をダブルクリックします。
「WinHTTP Web Proxy Auto-Discovery Service」を選択し、右クリックで「停止」にすればサービスを無効にすることができます。
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