GIMPで画像サイズを変更する方法

素材サイトなどから無料の写真をダウンロードしてみると、サイズが大きすぎてそのままでは使えないことがよくあります。GIMPを使えば無料で画像の大きさを自由に変更できます。だいたいは幅と高さの縦横比をそのままで大きさを変えると思いますが、縦横比を変えてリサイズすることも可能です。

ベクター系のソフトウェアであれば拡大しても画質が劣化することはないのですが、GIMPはドロー系のソフトであるため、極端に画像を大きくすると画質が荒くなるので注意してください。操作は縮小も拡大もどちらも同じです。

画像とレイヤーでリサイズの方法に違いがありますので、目的にあった方法を選ぶようにしてください。動作確認にはバージョン2.10.20を使用しました。

単純に画像のサイズを変更したい

1600×1066ピクセルの画像を幅1200ピクセルに縮小する場合を考えてみます。縦横比を維持したいため、高さの数値は気にしないものとします。

メニューの「ファイル」→「開く/インポート」をクリックし、リサイズしたい画像を読み込みます。

メニューの「画像」→「画像の拡大・縮小」をクリックします。

画像の拡大・縮小ダイアログが表示されます。

キャンバスサイズ(画像サイズ)の幅を1600→1200ピクセルに変更し、キーボードのエンターキーを押してください。初期設定では縦横比を維持する設定になっているため、縦横比にあった高さが自動で入力されるはずです。

「拡大・縮小」ボタンを押します。

リサイズされたのか画像を保存して確認してみます。メニューの「ファイル」→「名前を付けてエクスポート」をクリック。

画像をエクスポートダイアログで拡張子の確認を忘れないようにして下さい。今回はJPEGで保存したいので.jpgとなっています。PNGなら.pngです。必要であればキーボードで入力してください。

保存された画像の上で右クリックし、「プロパティ」をクリック。

詳細タブで画像の大きさが変更されていることを確認してください。

高さの数値も決まっているときにはどうしたらよいか

私がリサイズするときは幅さえウェブサイトに収まっていれば問題ないことが多いため、縦横比を維持して高さを気にしないことが多いです。ところが、TwitterやInstagramのように推奨されているアスペクト比が固定されているなど、幅と高さの両方を決定することがあるかもしれません。

画像の拡大・縮小ダイアログで鎖マークをクリックしてみてください。鎖がちきれたような表示になれば、縦横比を無視して幅と高さを決定できます。

ただし、縦横比を無視してリサイズすると画像が潰れて見えることがあります。その場合、縦横比を維持して必要な部分を切り取ることをおすすめします。

メニューの「ツール」→「選択ツール」→「矩形選択」をクリック。

適当な部分を選択してください。本当に超適当でいいです。画像のどこかが選択されていないとこの後の操作が続けられません。

ツールオプションに「左上角の座標」と「サイズ」という項目があるので、こちらを設定していきます。

試しに座標を(0, 0)、サイズを1200×400にしてみます。

サイズはそのままにもう少しズレた場所を選択したい場合、座標の数値を変更します。(0, 300)としたものがこちら。

一度関係のない場所を選択しなければならないという気持ち悪いGIMP仕様になっていますが、まぁ何度かやってるとそのうち慣れます。マウスによる範囲選択よりも微調整できるので便利です。

レイヤーのサイズを変更する

複数の画像を取り込んでいると、ひとつの画像はリサイズしたいけど背景はそのままの大きさにしておきたい、といったことがあると思います。

まずは背景を読み込みます。メニューの「ファイル」→「開く/インポート」をクリック。

次にメニューの「ファイル」→「レイヤーとして開く」をクリック。

ここからレイヤーのリサイズをしていきます。

「ウィンドウ」→「ドッキング可能なダイアログ」→「レイヤー」でダイアログを表示し、リサイズしたいレイヤーが選択されていることを確認します。

メニューの「ツール」→「変形ツール」→「拡大・縮小」をクリック。

目的のレイヤーの表示が変化したと思います。

レイヤーをぐるっと囲む8つの四角を左クリックでぐりぐり動かします。真ん中の四角をぐりぐりするとレイヤーを移動できます。

失敗したらCtrl+Zで元に戻せます。

縦だけリサイズしたい、または横だけリサイズしたい場合、ツールオプションの「縦横比を維持」のチェックを外せばよいです。

右上に拡大・縮小ダイアログが表示されますが、こちらに数値を入力してリサイズすることもできます。大きさを指定したい場合にはこちらのほうが便利。

一枚の画像を統合変形ツールでリサイズするときの注意

先ほど一枚の画像を拡大・縮小ダイアログを使ってリサイズしましたが、実はレイヤーと同じ方法でもサイズを変更することができます。操作方法はレイヤーのときと同じです。

ただし、この方法によるリサイズはキャンバスの大きさまでは変更してくれないので、余白ができてしまいます。これを防ぐにはリサイズ終了後、メニューの「画像」→「キャンバスをレイヤーに合わせる」をクリックします。

GIMPが自動的にキャンバスのサイズを画像にあわせてくれます。

「役に立った」と思ったら、記事のシェアをお願いします。

スポンサーリンク

Comment

コメント認証制です。反映されるまで時間が掛かる場合があります。
URLの記入はhttpのhを抜いて下さい(宣伝対策です)。
連続でコメントするとスパム扱いになる場合があります。
しばらく待ってからコメントしてください。

CAPTCHA


TOP