ブログではない普通のホームページを作成しようとした考えたとき、ホームページビルダーや Dreamweaver などの定番の作成ソフトを購入するお金がない場合、WordPress が選択肢として挙がるかもしれません。ところがインストール後の初期設定のままですと、トップページがブログ記事の一覧を表示するインデックスページとなってしまっています。当ブログでいうなら、このようなページです。
普通のホームページであればトップページは固定ページに変更したいと思うので、これを変更しなければなりません。
固定ページをトップページに
「設定」→「表示設定」画面に移動します。
「フロントページの表示」を見てください。初期設定では「最新の投稿」にチェックが入っていると思いますが、これを「固定ページ (以下を選択)」に変更します。
変更後、ドロップダウンメニューを選択することができるようになります。フロントページのメニューに作成済みの固定ページが列挙されますので、トップページに表示したいページを選択すればよいです。
最後に「変更を保存」ボタンを押せば設定完了です。
「固定ページ」→「固定ページ一覧」を開いてみてください。先ほど選択したページのとなりに「フロントページ」と表示されているのがわかります。
一般的な固定ページはパーマリンクを編集することができます。
トップページに設定した場合にはこれができなくなります。
初期設定ではトップページのアドレスは「(プロトコル名)://(ホスト名)/wordpress/」、今回はローカル環境に XAMPP をインストールして動作確認を行ったので、「http://localhost/wordpress/」になっています。余談ですが、アドレスから wordpress をなくしたい場合、「wordpressアドレス サイトアドレス 独自ドメイン」などで検索すると情報がたくさんでてきます。
本当にシンプルなホームページで十分というのであれば、話はここでおしまいです。ここでトップページだけデザインを変更したり、スライドショーを表示したりしたいと思ったらどうしたらよいでしょうか。
トップページだけデザインを変更したい
テーマをカスタマイズした経験がある人ならご存知だと思いますが、WordPress の表示にはテンプレートファイルと呼ばれる PHP ファイルが関係しています。冒頭で当ブログを例に紹介したインデックスページは index.php、ブログ記事は single.php、固定ページであれば page.php が使われます。
これらファイルの内部でプログラミング言語である PHP を使ってどのように表示するのかを記述しているのですが、トップページ用のファイルも WordPress で定義されており、home.php または front-page.php という名前でファイルを保存します。これに PHP で記述すれば他の固定ページとデザインを変えることができるわけです。
home.php を使った場合、「設定」→「表示設定」画面にてフロントページの表示を「最新の投稿」に設定しておく必要があります。先ほどフロントページを固定ページにしましたが、そのままですと固定ページのほうが優先されてしまい、home.php が反映されません。
その点、front-page.php はトップページ表示の際に最優先で読み込まれるので、表示設定の選択に関係なくトップページとして扱ってくれます。うっかり設定し忘れることを防いでくれるので front-page.php を使うほうがいいのではないでしょうか。
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