前に XAMPP のバージョン 5.6.12 に WordPress をインストールしてローカル環境にテストサーバーを構築しようとしたら、「データベース接続確立エラー」や「データベースを選択できません」といったエラーが出まくってうまくいかないというエントリーを書きました。
XAMPPの新バージョンにWordPressがインストールできないときの対処法 | Naokix.net
以前に解説した方法は、「http://localhost/security/splash.php」にアクセスして MySQL のパスワードを設定するというものでした。
今日気づいたんですが、バージョン 5.6.14 がリリースされていたので試しにインストールし、上記のアドレスにアクセスしたところ、次のような画面が表示されました。
また変更かよ(´・ω・`)
どうやら「Bitnami」をインストールさせたいらしい
XAMPP のインストールの途中で「インストールする?」と聞いてくる Bitnami というアプリケーションをインストールさせるために、いろいろと画策している節がうかがえます。私はBitnamiを使ったことがないので、ここでは解説を省略します。
Bitnami を使わないで、今までと同じ方法でインストールするという方は、この後のエントリーを読み進んでいただきたいと思います。
はじめる前に
このエントリーにお越しくださったということは、何度かインストールしてみようとして失敗した方もいるかもしれません。その場合は、インストールしたものを一旦アンインストールしてから、再度ローカル環境の構築にチャレンジすることをお勧めします。
C ドライブの XAMPP フォルダの削除も忘れないようにしてください。
ダウンロード
XAMPP
WordPress
XAMPP のインストール
ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックします。
「Yes」を選択。
「Next」をクリック。
WordPress の PHP ファイルを編集して動作確認をしたり、テーマを作成してテストするだけなら、この設定で環境を構築することができます。全部を入れる必要はありません。他のアプリケーションも必要であるなら、チェックを入れてインストールしてください。インストールするアプリを決めたら「Next」をクリック。
デフォルトの XAMPP のインストール場所は「C:/xampp」になっています。問題なければ「Next」をクリック。
Bitnami をインストールするか聞いてきます。今回は使わないので、チェックを外してから「Next」をクリック。
「ほんまにこれでええんやな?」という確認をしてくるので、「ええんやで」と Next をクリック。
インストールが開始されます。時間がかかりますので、お茶でもすすりながら待ちます。
無事インストールが終了すればこの画面が表示されます。XAMPP のコントロールパネルを立ち上げたいので、「Do you want to start the Control Panel now?」にチェックが入っていることを確認してから、「Finish」をクリックしてください。
コントロールパネルが表示されれば、XAMPP のインストールは成功です。
設定
まずは MySQL を立ち上げておきましょう。「Start」ボタンをクリックします。
Apache の「Admin」ボタンをクリックします。
このような画面が表示されると思います。
以前であれば、
このような画面が表示され、ここから MySQL にパスワードを設定していたのですが、表示されないものは仕方がない。
「phpMyAdmin」をクリック。
コントロールパネルの MySQL の「Admin」ボタンをクリックしても同じです。
「データベース」をクリック。
データベースの名前を決めます。今回は「wp-01」としました。
照合順序を設定します。「utf8_general_ci」を選択してください。
「作成」ボタンを押してデータベースの作成は完了です。
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、この状態は MySQL にパスワードを設定していません。ローカル環境だからこそ許されますが、本番のレンタルサーバーでこの設定を行うことは絶対にやめてください。セキュリティ的にとってもよろしくないです。ご注意ください。
WordPress のインストール
WordPress の公式サイトでダウンロードすると、ZIP ファイルを落とすことができるので、これを解凍します。
解凍すると「wordpress」フォルダが作成されるので、これを移動します。XAMPP をデフォルトの設定でインストールした場合、「C:/xampp」となっていると思うので、これを「C:/xampp/htdocs/wordpress」となるように移動してください。
「http://localhost/wordpress/wp-admin/setup-config.php」にアクセスします。「さあ、始めましょう!」をクリック。
2016.09.25 追記
WordPress 初期設定を行っていない状態で xampp/htdocs/wordpress 以下のファイルにブラウザからアクセスしようとすると、自動的に「さあ、始めましょう!」画面にジャンプするようです。つまり、ブラウザのアドレスバーに「http://localhost/wordpress」と入力してエンターキーを押せばよいということになります。
データベースに接続するための設定を行います。先ほど入力した情報をここに反映させます。
データベース名は「wp-01」、ユーザー名は「root」、パスワードは空欄にしてください。入力し終わったら「送信」ボタンをクリック。
次のような画面が表示されればデータベースとの接続は成功です。「インストール実行」をクリック。
WordPress にログインするために必要な情報を入力する画面に遷移します。
ここでのユーザー名とパスワードは WordPress の管理画面にログインするためのものであって、先ほど設定した MySQL の接続のためのものとは別であることに注意してください。適当に設定します。インストールした後でも変更することができるので、あまり気を使う必要はありません。
最近はパスワードを自動で生成してくれる機能がつきましたが、正直ローカル環境でここまで強力なパスワードは必要ないかなと思います。こんなに長いの覚えられない。「脆弱なパスワードの使用を確認」にチェックを入れれば、なんでもいけます。ただし、繰り返しになりますが本番の環境ではやらないようにしてください。
ローカルの環境なので、「検索エンジンがこのサイトをインデックスすることを許可する」のチェックを外して「WordPressをインストール」ボタンを押します。
この画面が表示されれば成功です。
動作確認
「http://localhost/wordpress/wp-login.php」からログインしてみましょう。
先ほど設定したユーザー名とパスワードを入力して「ログイン」ボタンを押し、次のように表示されれば環境構築は成功です。
お疲れ様でした。
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