GIMPは無料でありながら高機能で便利なソフトウェアなのですが、あんまりに多機能なもので、シンプルなソフトウェアなら簡単にできる操作でも、GIMPで同じことをやろうとすると「どうやるんだっけ?」とつい忘れてしまうことがあります。
「四角形を描画する」なんてなんだかそんなに難しくないことのように感じますが、GIMPでやろうとするとちょっとだけ面倒くさいのです。慣れればなんてことないのですが、操作が微妙に直感的でないことが原因かもしれません。
矩形選択を活用する
画像を切り抜いたりコピーしたりするときに使う矩形選択ツールですが、四角形を描画するときにもこちらのツールを使います。
まずは四角形をどの色にするかを「描画色の変更」ダイアログで選んでおきます。
描画したい位置や大きさになるように、キャンバス上で矩形選択します。
ツールオプションでX・Y座標や幅・高さを指定すると、フリーハンドで選択するよりもきちっとした矩形を描画することができます。キャンバスの左上が原点です。
選択範囲が決まったら、メニューの「編集」→「選択範囲の境界線を描画」をクリック。
「選択範囲の境界線を描画」ダイアログが表示されるので、「線の幅」で好きな太さを決めます。
線の幅が決まれば完成です。今回は640X400のキャンバスに3ピクセルの幅で描画してみました。
四角形の角を丸める
矩形選択ツールをクリックした後にツールオプションの「角を丸める」にクリックを入れると、半径を入力することができます。
こちらは640X400のキャンバスに描画した矩形選択に半径25を設定したものです。画面を見ながら調整してください。
最後は先ほどと同様に、メニューの「編集」→「選択範囲の境界線を描画」をクリックします。
四角形の角を丸めるには操作の手順に注意する必要があります。
1.矩形選択ツールをクリック
2.「境界をぼかす」or「四角形の角を丸める」にチェックを入れる
3.範囲を選択する
4.半径を設定する
範囲選択してからチェックを入れても、半径の設定は選択範囲に適用されないので注意してください。
塗りつぶし
まずは四角形をどの色で塗りつぶすかを描画色で選んでおきます。
矩形選択ツールで四角形の位置や大きさを決めた後、メニューの「編集」→「描画色で塗りつぶす」をクリック。
矩形選択された部分が塗りつぶされます。
パターンで塗りつぶす
まずは四角形をどのパターンで塗りつぶすかをパターンダイアログで選んでおきます。
パターンダイアログが表示されていない場合には、メニューの「ウィンドウ」→「ドッキング可能なダイアログ」→「パターン」でダイアログを表示しておいてください。
矩形選択ツールで四角形の位置や大きさを決めた後、メニューの「編集」→「パターンで塗りつぶす」をクリック。
矩形選択された部分がパターンで塗りつぶされます。
ガイド・グリッドを活用して四角形を描画する
同じ大きさの四角形を等間隔で並べて描画したい、といった作業にはGIMPのガイドやグリッド機能が便利です。ガイドやグリッドの使い方についてはこちらの記事でまとめています。
GIMPでガイドを活用してみる | Naokix.net
GIMPでグリッド(格子線)を使って画像を正確に配置してみる | Naokix.net
ガイドは最初に位置を決める必要がありますが、等間隔にしか設定のできないグリッドに比べてはるかに柔軟に位置や大きさを決めることができるので、ぜひ使いこなせるように練習してみてください。
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