GIMPで画像をトリミング

 GIMP での画像のトリミングの方法を解説したいと思います。画像の一部を切り抜いてアイコンや GIMP のブラシを作るときにもこの操作を行ったりします。GIMP では切り抜く範囲を選択する方法がいくつも用意されているので、場面に合わせて適切に使い分けて作業効率をアップしましょう。

素材

 操作説明に使った素材を頂いた素材サイトさんです。今回使ったもの以外にも素敵な素材をたくさんそろえておられるので、これを機会にぜひご利用ください。利用規約はちゃんと確認してね。

もっとも単純なトリミング

 ツールの「矩形選択」を使って、四角く切り抜くのが一番単純な方法です。

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WordPress のアイキャッチ画像の大きさをそろえたりするときによく使うのではないかと。

いろいろある範囲選択方法

細かい調整方法は最後にまとめて説明します。まずは切り抜く範囲を選択する方法をそれぞれ見ていきます。

ファジー選択

こちらの画像からマグロのにぎりだけを切り抜くとします。

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ツールの「ファジー選択」を使います。

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試しにマグロの部分をクリックすると次のように選択されます。

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ファジー選択はクリックした場所の色と近い色の部分を自動的に選択します。選択範囲を追加したい場合は、Shift キーを押しながらクリックしてください。左クリックをドラッグしても同じ効果を得ることができます。

色域選択

ファジー選択の強化バージョンみたいなものです。近い色であれば、離れた場所でも自動選択してくれます。

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例えば、このイラストでファジー選択を使って前髪をクリックした場合、次のように範囲選択してくれます。

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これを色域選択で同じ場所をクリックすると、このように自動選択してくれます。

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カチューシャや耳で分断された離れた場所でも選択範囲にしてくれます。

 色域さえ同じであれば離れていても自動で選択してくれるので便利なツールなのですが、思わぬ場所まで選択範囲に含まれることもあるので注意が必要です。例えば、この画像でいくらの軍艦巻き部分を切り抜こうと考えたとします。

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色域選択でいくらをクリックすると、マグロや海老のしっぽの赤い部分まで選択されてしまっています。

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パス

 ファジー選択や色域選択でうまくいかなかったり、より効率的に範囲を選択したい場合は「パス」ツールを使います。自由選択・電脳はさみ・前景抽出選択など似たようなツールがありますが、「パス」さえ使えれば問題ないかと思います。理由は後述しますが、まずは使い方から。

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切り抜きたい部分の輪郭の上でマウスを左クリックしていくと点同士を線で自動で結んでくれます。

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点を置く場所を間違えたと思ったら、Ctrl + Z でひとつ前の点に戻ることができます。点の数を多くして丁寧に切り抜き部分を囲んでいけば、なめらかな選択範囲を作成することができますが、最後に仕上げをするのでこの段階でそんなに神経を使う必要はないかもしれません。仕上げ方法は後述します。

切り抜きたい部分をぐるっと囲むことができたら、

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Ctrl キーを押しながら最初の点をクリックすることでつなげることができます。

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点の位置を変更したければ、マウスの左クリックでぐりぐりするだけです。

切り抜きたい部分をパスで囲み終わったら、メニューの「選択」→「パスを選択範囲に」でパスが選択範囲になります。

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パスをおすすめする理由

 自由選択・電脳はさみ・前景抽出選択の各ツールでも同様の結果を得ることができるのですが、あえてパスツールをおすすめするのは、パスの履歴を保存できるからです。

まずは、メニューの「ウィンドウ」→「ドッキング可能なダイアログ」→「パス」で「パス」ダイアログを表示しておいてください。パスツールを使うには、このダイアログを表示しておいたほうが便利です。

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パスツールで切り抜く対象をパスで囲みます。

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囲み終わったら、パスダイアログでパスの上で右クリックし、右クリックメニューの「パス名の変更」でわかりやすい名前をつけておきましょう。

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次にエビを選択するパスを作成してみます。「パス」ダイアログで新しいパスを作成します。

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ここでもわかりやすい名前をつけておきます。

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切り抜く範囲をパスで囲みます。

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同じ手順でタコやタマゴにもやっておきます。

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ここで先ほどのマグロパスに戻りたい場合は、パスダイアログで目的のパスを選択し、目玉マークをクリックすれば、

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マグロを囲んだパスが再表示されます。この後、パスを選択範囲などに変換して活用していくことになります。

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ただし、この段階でパスの編集はできないので、最初にパスを作成しているときにしっかりと作りこんでおいてください。

範囲選択したい対象が複数存在し、それぞれのパスで違う操作を施したい場合にはとても重宝するので、覚えておいて損はないと思います。

 裏を返せば、一か所範囲選択するだけならば、自由選択ツールでよいのかもしれません。場面に合わせて適宜使い分けてみてください。

細かい仕上げ

 各ツールを使い丁寧に範囲選択しても、拡大して見てみると、どうしてもきちんと選択されていないことがほとんどです。

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思いっきり画像を拡大しながらパスツールで細かく選択していくのも方法の一つですが、「鉛筆で描画」ツールとクイックマスクモードを使うと、手軽に選択範囲の修正を行うことができます。

鉛筆ツール

ブラシでも同じ結果を得られますが、アンチエイリアス機能を使わないので鉛筆の方がよいと思います。

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メニューの「ウィンドウ」→「ドッキング可能なダイアログ」→「ブラシ」で表示されるブラシダイアログには初期設定でいくつかのブラシが登録されているので、このブラシのどれかを使用します。

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スムーズにクイックマスクを修正するには、ツールオプションを活用します。マスクの修正には動的特性を使いませんので、「Dynamics Off」を選択しておいてください。

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クイックマスクの修正箇所によって、鉛筆の大きさを変える場合は、ツールオプションの「サイズ」で設定します。

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広い範囲を修正するならサイズを大きくした方が効率よく修正することができます。右側のボタンを押すとブラシに設定されているサイズに戻すことができます。

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クイックマスクの表示

メニューの「選択」→「クイックマスクモード」にすると、画面にクイックマスクが表示されます。

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ものっすごい小さくてわかりづらいのですが、画面の左下部分をクリックしてもクイックマスクモードに移行します。

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ここから鉛筆の出番です。「描画色」に白:ffffff を設定しクイックマスクに描画すると、マスクを消去します。

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「描画色」に黒:000000 を設定しクイックマスクに描画すると、マスクします。

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描画色と背景色に白と黒を登録しておき、矢印ボタンで一発切り替えするとマスクの修正が捗りますので、試してみてください。

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鉛筆のサイズを変更したり、虫眼鏡ツールで画像を拡大したり、描画色と背景色を切り替えたり、マスクの表示でわかりづらい場合は一旦マスクの表示を解除したりして、マスクを修正していってください。

おおよそ修正できたと思えたら、クイックマスクを解除して範囲選択されているか確認してください。試しに、切り抜いてみましょう。メニューの「編集」→「切り取り」を選択します。

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続いて、メニューの「編集」→「クリップボードから生成」→「画像」と選択します。

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すると切り抜いた画像がすっぽり入る大きさのキャンバスで新しい画像が作成されます。

細かいことを気にしなければこれで完成なのですが、拡大してよく見ると寿司下駄の色が少し残っています。消しゴムで削ってもいいのですが、消しゴムはきちんと消すまでに4~5回クリックしなければならないので、「ファジー選択」を活用します。

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だいたい1ピクセル程度しか選択されないと思うので、選択されたら Delete キーで削除してあげてください。うまく選択できないようでしたら、諦めて消しゴムを使いましょう。

細かい修正が終われば完成です。

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切り抜いた画像の使い方

いろいろと応用方法があると思いますが、簡単な例を挙げておきます。

貼り付ける画像が切り抜いた部分より大きい場合

修正し終わった画像を Ctrl + A で全体を選択した状態にしてください。

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メニューの「編集」→「コピー」を選択します。

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今度は貼り付ける側の画像を開きます。

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メニューの「編集」→「クリップボードから生成」→「レイヤー」を選択します。

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あとは移動ツールなどで修正してください。

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貼り付ける画像が切り抜いた部分より小さい場合

先ほどの画像の大きさを10倍にしてみました。

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これを貼り付けるとこうなります。

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はみ出た部分は表示されません。キャンバスのサイズを変更します。メニューの「画像」→「キャンバスサイズの変更」をクリック。

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貼り付ける大きな画像が表示されるようにキャンバスサイズを変更します。

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サイズ変更ボタンを押してキャンバスの大きさが変更されたら、

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移動ツールなどで編集してください。

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